《突然の電話…人生最後にしたいこと…》
突然の知らない方からの電話…
奇跡の出来事だった。
『初めまして。下山しおりと言います。実は…父が末期の癌でして…病室で最後に何がしたい?と言いましたら篠崎ゆかりの歌が聞きたいというのです、すぐにアルバムを郵送して下さい。父の名前は俊雄と言います。』
勿論、私は俊雄さんに会ったことはなかった。
すぐにアルバムを郵送したものの心が落ち着かなく…マネージャーが運転をしてくれて9時間の時間をかけて千葉県の病院に向かう。
初めて車の中で仮眠をして体力的には随分辛かったな。
到着後、その場で病院の許可を取り、カラオケを流して、俊雄さんの手を繋いで『マイウェイ・旅立ちの日』を歌う。
あのように押さえきれない想いで涙を流しながら歌を歌ったのは初めてだった。
俊雄さんも家族の方もみんなで泣いた。
そして…数日後、俊雄さんは他界された。
あれから3年。
俊雄さんがどこで私の歌を聞いて下さったかは誰も分からない。
この数ヵ月前に急にこの世界からいなくなってしまった母からのメッセージのようだった。
『負けずにがんばりなさい。歌いなさい。』
って。
しおりさん達とのご縁は温かく続いています。しおりさんはナレーションのプロの方。
私に喉によい大切な品物を郵送下さいました。感激(>_<)
そして、最近お友達から感動するから必ず見て!!と言われた映画『つむぐ』のナレーションはしおりさんが担当していた。
感動とご縁は続くなぁ(*^^*)
この三年、音楽を通して皆様から力を頂いて私は立ち直る事が出来ました。
心から感謝を致します。
これからもがんばります。
篠崎ゆかり